世界をつくるということ (3)
さて、高校生のころは実家住まいだった私も、
大学に進学後、晴れて一人暮らしを開始しました。
いままでの私にとって家具やインテリアとは
「もともと家にあるもの」であり、
新たに購入するという概念がありませんでした。
「もともと家にあるもの」であり、
新たに購入するという概念がありませんでした。
ですから、「欲しい家具を自分で選んで買って良い」
ということに大変感動すると同時に、
それまでは与えられたものを与えられたまま、
疑問なく使うことが当たり前だったことに気づき、
そのことに心底落胆しました。
これは生き方そのものにも当てはまりました。
今まで親や世間の言う通り、親や世間の意向に沿うように、
まったく疑問なくレールの上を歩んできてしまった。
生きづらさを抱えながらも、生きづらさの理由を
考えてみようとはしなかった。
自分で考えることを放棄していたのです。
「一人暮らしをする」ということは、
親元を離れ、自分の生活、ひいては人生を、
自分で作り替えていくことに似ていました。
こうして一人暮らしを始めた部屋で、
生まれて初めてパーティの装飾をしました。
大学の友人を招いて、
部屋を「ホーンテッドマンション」にみたててハロウィンパーティをしたり、
「ホームアローン」に出てくるケビンのおうちにみたててクリスマスパーティをしたり。
自分の部屋が、いつもの生活空間から
映画の中の世界へと変わっていく瞬間を目の当たりにし、
そのワクワク感に虜になりました。
実家のロフトベッド下のスペースは、言わば私の逃避場所。
灰色の日常を覆い隠して見えなくしてしまう、消極的な対処法でした。
対して、一人暮らしのマンションでは、
あたらしい、美しい日常を作ろうという積極的な対処法が生まれました。
自分の理想の世界は、自分の手で作れる。
この気づきは私にとってかなり重要なものとなりました。
与えられたものを与えられたまま、とくに疑問を抱くこともなく使い、
生まれ落ちた世界から出ようともしなかった。
ただ日々をこなしていただけの灰色の人生から抜け出して、
自分の人生を自分で生み出していくということ。
私は自分の店で、自分自身の理想の世界をお見せすると同時に、
みなさんにも、いつもの日常を抜け出して、
ちょっと変わった世界を体験してほしいと思っています。
そのためのアイデアならたくさんあります。
私のように、現実世界に生きづらさを感じていて、
そんな灰色の日常にもなんだか慣れてしまって、このままでいいやなんて
諦めかけてしまっているあなたにこそ、
見て、触れて、体験してほしい。
そのための「場」を、つくっていこうと思います。
ということに大変感動すると同時に、
それまでは与えられたものを与えられたまま、
疑問なく使うことが当たり前だったことに気づき、
そのことに心底落胆しました。
これは生き方そのものにも当てはまりました。
今まで親や世間の言う通り、親や世間の意向に沿うように、
まったく疑問なくレールの上を歩んできてしまった。
生きづらさを抱えながらも、生きづらさの理由を
考えてみようとはしなかった。
自分で考えることを放棄していたのです。
「一人暮らしをする」ということは、
親元を離れ、自分の生活、ひいては人生を、
自分で作り替えていくことに似ていました。
こうして一人暮らしを始めた部屋で、
生まれて初めてパーティの装飾をしました。
大学の友人を招いて、
部屋を「ホーンテッドマンション」にみたててハロウィンパーティをしたり、
「ホームアローン」に出てくるケビンのおうちにみたててクリスマスパーティをしたり。
自分の部屋が、いつもの生活空間から
映画の中の世界へと変わっていく瞬間を目の当たりにし、
そのワクワク感に虜になりました。
それ以後は、ハロウィンやクリスマスのように
世間に押し付けられたコンセプトだけでなく、
自分で考えたコンセプトに基づいて、部屋を装飾することを始めました。
こうして、最初の記事「世界をつくるということ」(1)に書いたような
小説や絵画をモチーフとした空間、
ひいては、「 自分の生きたい世界 」をつくっていくことへの挑戦が始まりました。
実家のロフトベッド下のスペースは、言わば私の逃避場所。
灰色の日常を覆い隠して見えなくしてしまう、消極的な対処法でした。
対して、一人暮らしのマンションでは、
あたらしい、美しい日常を作ろうという積極的な対処法が生まれました。
自分の理想の世界は、自分の手で作れる。
この気づきは私にとってかなり重要なものとなりました。
与えられたものを与えられたまま、とくに疑問を抱くこともなく使い、
生まれ落ちた世界から出ようともしなかった。
ただ日々をこなしていただけの灰色の人生から抜け出して、
自分の人生を自分で生み出していくということ。
私は自分の店で、自分自身の理想の世界をお見せすると同時に、
みなさんにも、いつもの日常を抜け出して、
ちょっと変わった世界を体験してほしいと思っています。
そのためのアイデアならたくさんあります。
私のように、現実世界に生きづらさを感じていて、
そんな灰色の日常にもなんだか慣れてしまって、このままでいいやなんて
諦めかけてしまっているあなたにこそ、
見て、触れて、体験してほしい。
そのための「場」を、つくっていこうと思います。
