「あなたのわすれもの、
おあずかりしてます」
日々の生活に追われて、
いつのまにか忘れてしまうことがあります。
自分は何者なのか。
何をするためにここにいるのか。
自分が本当に好きなものって、なんだろう。
何のために、日々頑張っていたんだっけ。
そういう事柄について、深く深く掘り下げていくためには、
まとまった時間と、まっさらな心になれる場所が必要です。
子供のころ好きだったもの、
時間を忘れて没頭していたこと。
いつのまにか忘れてしまっていたなつかしい時間、
なつかしいひとたち。
忘れてしまったようでも、
彼らはちゃんと、あなたの心の中にいます。
「本当はさして大切でもないのに、声だけが大きい」ものに圧倒されて
脇に追いやられてしまっているだけです。
少しのきっかけで、彼らはひょっこり顔を出します。
たとえば、素材からおだしをとったお味噌汁を飲んだとき。
ふと窓の外を見たら、この世のものとも思えないくらいきれいな夕焼けが広がっていたとき。
にわか雨に降られて濡れそぼった身体で帰宅して、温かいお風呂に浸かったとき。
心地よい風に吹かれながら、自然の中を散歩しているとき。
日常生活における「わすれもの」が
「ほら、こんなところにいたよ」とひょっこり顔を出して
あなたと再会できるような、
そんな場所を作りたいと思っています。
