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なぜ、喫茶店なのか (1)

前回の記事(リンク)で、
「モノやサービスを売りたいのではなく、場を作りたい」
というお話をしました。

では、私が作りたい「場」とは、具体的にどういった場所でしょうか。
考えてみました。

  1. 常にそこにあり、目的がなくとも足を運べる
  2. 集まった人がコミュニケーションできる
  3. 非日常を感じられ、主人公になれる場所である

各項目について、具体的に書いていきます。




①常にそこにあり、目的がなくとも足を運べる

前回の記事でも書きましたが、
私は「部室」のような場所が欲しいと常々思っていました。
いつ来てもよくて、いつまででもいられる場所。
であれば、それは期間限定で存在する場ではなく
「いつ来ても、そこに在ってくれる」場であること、
が肝要だと思います。

そして目的がなくともそこにいられることで、
「いつまででもいられる」が可能になるのだと思います。
むしろ、そこに行くこと、そこにいること、
そのものが目的になるような。

②集まった人がコミュニケーションできる

せっかくの共有の場ですから、
コミュニケーションがとれることは大切だと思います。
ここでいう「コミュニケーション」とは、
なにもいきなりディスカッションを始めるとか、
そういうことだけではありません。

たとえば自分のいる会社に、
生き方も考え方も憧れる、
すてきな先輩がいたらどうでしょう。
なんだか自分もピシッと背中が伸びませんか?

あるいは、近所の喫茶店でたまに会うおばあちゃん。
直接言葉を交わしたことはないけれど、
いつも上品に着物を着こなし、店員さんとにこやかに接している。
なんだか見ているだけでほっこりして、優しい気持ちになれませんか?

同じ空間に同居していることにより、
言葉だけではないコミュニケーションが生まれます。
お互いに影響され、影響を及ぼし合う。
そんな拠点となる場でありたいと思います。


③非日常を感じられ、主人公になれる場所である

自分の人生の主人公は、自分しかいません!
でも、忙しい日常に追われていたり、
会社の上司やお客さんの顔色ばかり伺っていて
気付けば自分の気持ちが後回し、なんてことありませんか?
いつのまにか、誰かの思惑どおりに動かされていませんか?

もし、日常でそのように感じているなら、
その「日常」から1歩外に出ることで、
本来の自分を取り戻してほしい。

よく「自分探しの旅」などと言いますが、
「旅に出る=自分のことがわかる」というより、
旅に限らず
「日常から1歩外に出る=自分のことがわかる」
のではないでしょうか。

日常から1歩外に出て、自分を見つめる。自分と向き合う。

旅に出るほどのお金はないし、
数日休みをとるのも難しい。
でも、今日は午前中は予定が入っていない。
財布を覗くと、1000円入っている。

そんなときに来てもらえる場になりたいなと思います。



では、①~③を満足する場とは、どういう場所なのでしょうか。


次回「なぜ、喫茶店なのか(2)」乞うご期待