どんな店をつくりたいか
「店をつくりたい」と言っておりますが、
正確に言うと、モノやサービスを売りたいのではなく、
「場」を作りたい
という思いが強いです。
学生時代、サークルに所属していたのですが、
部室がなく、メンバーに会えるのは隔週末のミーティングだけ。
そのミーティングも、貸会議室を借りて行っていたので、
指定の時間になれば解散。
指定の時間になれば解散。
ミーティングで仲良くなった人とは個人的に遊んだりしますが、
せっかくコミュニティに属しているのに、結局、
関わる人は固定メンバー。
関わる人は固定メンバー。
所属しているのに、根無し草のような感覚がありました。
あのときもし、部室があったら。
特に用事はなくても、ただ「好きなだけそこにいられる」場所があったら。
もっと多くのメンバーとコミュニケーションがとれたと思いますし、
もっと深い付き合いができたのではないかと思います。
「場」には大きな力があると思います。
たとえばガートルード・スタインや澁澤龍彦の芸術・文学サロン、
はたまた原宿にあった伝説の喫茶店「レオン」のような。
そこにいるだけで何か刺激をうけて、
言葉だけでないコミュニケーションが生まれて。
「何かを始めたいけど、何をしたら良いかわからない」
そんな人も、ただそこにいるだけで、言外に意思表示ができたり。
そんな「場」をつくりたいと思っています。
そんな思いと、かねてから私の中にあった
「空間を装飾して世界観を構築するのが好き!」という思いが
合体して生まれたのが、collaegiumの構想です。
「何もない屋さん」「何でもない屋さん」。
何かではある、でも既存の何にも似ていない。
何屋でもないけど、だからこそ、何でもできる店。
何屋でもないけど、だからこそ、何でもできる店。
そんな店をつくりたいです。
次回「なぜ、喫茶店なのか」乞うご期待
