なぜ、喫茶店なのか (3)
前回の記事(リンク)で、
「今の世の中にある形態を入り口として、今の世の中にない形態へ入ってきてもらう」
ということを書きました。
そして、そういった新しい切り口の業態を作るからこそ、
入り口は広く開けておく必要があります。
そうすると、私の作る店は「カフェ」になりそうなのです。
「カフェ」という言葉は、今の日本ではかなり広い意味で使われ、
かつ、かなり好意的なイメージを持たれている言葉だと思います。
従来のカフェは、いわゆる純喫茶と言われるような、
上質なコーヒーの提供をウリにした店でした。
しかし、今では
猫カフェをはじめとした動物と触れ合えるカフェや、
漫画喫茶、ネットカフェ、メイドカフェなど、
カフェの亜種は枚挙にいとまがありません。
それらの店舗は、もはや主体となるサービスが飲食物の提供ではなく、
動物やメイドさんやインターネットのある(いる)「場」の提供へと
すりかわっています。
すりかわっています。
そこには、「名乗ればカフェになれてしまう」ような自由さがありますし、
同時に、「カフェ」と名乗りさえすれば、世間からの好意的なイメージごと得られる可能性もあります。
つまり、入り口を広くするのには恰好の肩書きだと思われます。
ということで、3回にわたり、
「なぜ喫茶店という業態をとろうとしているか」を述べてきました。
ここはすなわち入り口です。
次回からは、入り口を入った先に何を作るか、
のお話をしたいと思います。
